2022年3月24日
加工治具とは?種類や目的(メリット)等をわかりやすくご紹介
加工治具とは、一体何かご存知でしょうか?
加工治具とはモノ作りの現場において、安定した品質、効率の良い作業をするのに必要不可欠な道具です。
製造業に携わっていなければ、そもそも「治具(ジグ)」とは何を表す言葉なのか分からない方もいるでしょう。
今回は製造業では欠かすことのできない加工治具とは一体どのようなものなのか、基本情報と当社の製作実績をご紹介します。
【加工治具とは】ワークの固定や作業のガイドをするもの
加工治具とは、ある場面で使用される道具の総称です。
そもそも治具(ジグ)とは、作業の補助の役割を果たす道具のことを指します。
モノ作りの様々なシーンで使用されますが、その中でも加工治具とは加工時に使われるものなのです。
主にワークを固定したり、作業のガイドや制御をしたりと、作業を補助するときに使われます。
例えば、複雑な形状のものや曲面形状のワークを固定する場合、直接ねじ止めをしようとしてもしっかりと固定するのは難しくなります。
こういった時にワークの形状に合う形の「台」があれば、しっかり固定できて作業しやすくなります。
この場合、加工治具とは「台」のことを指します。
このほかにも組立や検査に使用されるものもあり、作業の効率化や品質の安定など多くの役割を持っています。
加工治具の種類
加工治具の種類についてご紹介します。
加工治具とは、一口に言っても様々な種類があります。
市販されているものもありますが、多くの場合はワークや作業内容に合わせて製造メーカーがひとつひとつ作ります。
ここでは、大まかな種類と用途を合わせてご紹介します。
種類 | 主な用途 |
---|---|
固定 | ワークを固定し補助する (例:万力(バイス)やクランプ) |
切断 | ワークを決まった大きさに切断する時のガイド (例:裁断機) |
挿入・引抜(ひきぬき) | ワークを決まった位置に挿入、もしくは引き抜く (例:プーラー) |
溶着 | ワークや材料同士を接着させる (例:シーラー) |
塗装 | 塗装をサポート(塗装しない部分を保護するなど)する (例:ステンシル) |
カシメ | ワークとワークを締めたり潰すなどして接合させる (例:自転車のチェーン) |
加工治具とは、これらの種類をまとめて表す時に使用される言葉です。
エースでは、それぞれお客様のご要望や作業環境にあわせて各種製作致します。
加工治具を使用する目的やメリット
加工治具の使用目的やメリットをご紹介します。
加工治具とは、主に作業を補助する目的で使用されます。
ただ、ワークの形状や作業内容に合わせて作る必要があり、コストが発生します。
「コストがかかるし、手作業でも可能なら不要なのでは」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
ではコストをかけるだけのメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。
製作のメリットとは?
- 製品の価値向上
- 精度を高める
- 品質を保つ
- 作業時間の短縮・標準化
- 人的ミスを減らす
- 不良発生を防ぐ
- 生産性を上げる
- 作業の簡素化
また工場では、人手不足が深刻化しています。
熟練の職人さんなど、特定の作業者や作業者のスキルに依存してしまうと、万が一の時に生産に影響が出てしまう可能性があります。
そのようなとき、スキルに依存することなく、誰にでも簡単に作業できるようにお作りすることができます。
こういった点もメリットの一つといえます。
当社ではオリジナル治具の製作を承っております
当社では、オリジナルの治具製作を行っております。
これまでご紹介した通り、加工治具とは作業の補助をするものなので、ワークの形状や作業内容に合わせて作る必要があります。
そのためには適切な設計をしなければなりません。
ワークの形状はもちろん、作業の前後のことも考慮した設計が望ましいでしょう。
当社は創業1974年、東京都大田区でモノづくりに取り組んでまいりました。
これまでにも作業に関するお悩みを持つ方から、多数のご依頼を頂いております。
長年培ったノウハウによって最適な治具をご提案
当社は大手自動車メーカーをはじめ多くの企業様とお取引をいただいており、これまでさまざまな治工具を製作して参りました。
長年機械による切削や、装置の組み立てなどを行ってきた実績から、ニーズに合わせてお作り致します。
これまでの製作事例
- 自動化が進んでいることからポカヨケの機能を付けたもの
- 複雑な形状を削るために、高度な工作機械でなく使用中のNC機でも対応できるもの
これらをお客様と一緒に考え、製作しております。
また、全国に300社を超える協力会社と提携しているため、あらゆるご依頼に対応しております。
難素材の加工も可能ですので、モノ作りでお困りのことがありましたら何でもご相談ください。
図面が古くて読み取れない、今まで依頼していた製造会社が廃業したため図面がない、といった場合でもご相談を承りますので、お気軽にお問い合わせください。
専門知識が豊富な当社の営業がお伺いします
エースの営業スタッフは、実際にお客様の元を訪れて生産ラインを見ている、所謂「現場を知っている営業」です。
また協力会社との連携も取っておりますので、全国の加工会社の知が集結し、様々なモノづくりのお困りごとを解決へと導きます。
加工治具とはどういったものか、基本的なことから気になることまで製作に関するお困りごとはお気軽にご相談ください。
作業の効率化によるコストダウンの方法や、低コストで作れる方法等のご提案(VA提案)も可能です。
VA提案に関するコラムはこちら
VE提案に関するコラムはこちら
加工治具についてもっと詳しく知りたい方へ
加工治具とは幅広い意味合いを持つため、どういった機能をつけるのかはお客様のご要望によって異なります。
ヒアリングにて詳細をお聞きしますので、作業の補助、効率化、コストダウン、標準化など製作の目的や現状のお悩みなどをお伝え下さい。
加工治具とは具体的にどのようなものが製作できるのかもっと詳しく知りたいという方は、まずはお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
電話:03-3790-5500
FAX:03-3790-5560
お問い合わせページはこちら