難しい仕事でもうまく調整できたとき、 「これが自分の役割だ」と充実感を得られる

お客様から「こんな製品を作ってほしい」と図面が届いたら、分か らないところを質問します。そうして依頼内容について私なりに 把握できたら、「この加工は自社でできる。その加工はあの会社に頼もう」と依頼先を考え、私から協力会社に依頼・調整します。

把握するため、協力会社とは親密な関係を築けるように普段か ら気を配っています。時間が取れたら、帰り際にふらっと立ち寄 って雑談するなどしていますね。時には、金額や納期の面で、無理をお願いしなくてはいけない場面も出てきます。そんなときは 協力会社を直接訪れて、納得していただけるまで話し合います。 そうした難しい仕事でもうまく調整できて、お客様の要望に応えられた時にはすごくうれしいですし、「これが自分の役割だ」と充実感を得られます。

図面はあっても、加工方法はさまざま。 最適な加工方法を見つけようと、苦闘の連続

まだまだ半人前だと思っていますが、それでも3~4年目ごろから、自分なりに納得できる仕事もできるようになってきました。

加工が難しい製品を初めてうまくできたとき、上司に褒めてもらえたことが嬉しくて、そのときのことははっきり憶えていますね。

当社の場合、加工する製品は毎日違うものです。過去に加工した製品の仕事が来ることもありますが、ほとんど毎日、新しい加工 の仕事に立ち向かうことになります。 加工するためには図面はあっても、最終形に至るまでの道は一 つではありません。プラモデルを組み立てるにしても「頭を作っ て、腕を作って、最後に組み合わせる」といったように工程を考え ますが、同じように加工の進め方もさまざま。どうやってかこうす れば最適なのかと、毎日頭を悩ませています。