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VA提案で製造業のお悩みを解決!事例やVA提案とVE提案の違いをご紹介

2021年9月27日

これまでも当社を含める加工会社は、製造業のお客様からVA提案による数値的なコストダウン、より精度を高めた内容を求められてきました。

・これまで長年取引をしていた加工会社が廃業し、次の加工会社を探している
・摩耗などによる部品交換のタイミングで行われるコストの見直し

このようなタイミングで、「以前と同じ製品は作れるのか」「品質を維持しつつ、コスト削減はできるのか」などといったご相談をよくいただきます。

高品質且つ低コストで生産ができるかどうかは、製造業の皆様にとって非常に関心の高いポイントなのではないでしょうか。

エースはこのようなご相談に対し、より良い形でお応えするVA提案を行っております。

今回は、製造業のお客様に大変ご好評いただいております当社のVA提案、そして実際の事例についてご紹介いたします。

 

VA提案とは?製造業のコストダウンにどう活かせるのか

VA提案は製造業においてどのようなメリットがあるのでしょうか。

VA提案は品質とコスト削減につながるものですので、多くの製造業のご担当者様は気になる点だと思います。

そもそもVA提案とは一体何なのかを簡単にご紹介しましょう。

VA提案 部品

VAとは、Value Analysis(バリューアナリシス)の頭文字をとったもので、「価値分析」という意味があります。

既存の製品に対し、生産にかかるコストを見直し、図面や仕様書の変更による製造の効率化や、発注先や部品の調達方法を見直すことで品質を維持しつつコストを下げることがVAの意味や目的となります。

コストのことが良く取り上げられるVAですが、製品の品質や機能を高めることも製造業ではVAという場合もあります。

このように「品質を維持しつつコストを下げる提案」、もしくは「現在の製品の品質改善の提案」をVA提案といい、品質の低下などが含まれる通常のコストダウンとは少し意味合いが異なるのが特徴です。

コストの削減については、シンプルに品質を落として価格も落とすという手法もひとつの方法だと思います。

ですが、この方法だと低品質で摩耗も早いことが懸念材料としてあり、長い目で見るとコストダウンにならないこともあります。

当社は製造業の皆様からコスト削減のご相談を頂いたときは、単純なコストダウンではなく、最終的にコスト削減となるようなVA提案をするようにしております。

高品質で精度の高い製品は、摩耗対策はもちろんのこと時間の短縮につながる可能性があるからです。

当社のVA提案は、お客様から見せて頂いた図面をそのまま作るだけではなく、専門知識を持った営業スタッフが図面を読み取り、コストダウンや品質改善につながる製品の製造方法をVA提案いたします。

昔からお使いになられてきた機械の部品が摩耗などで定期的な交換の時期となった際には、従来の図面や加工工程を見直すことで、トータル的なコストを下げられるチャンスとなる可能性があります。

エースは品質や価値を高めることによって、コスト以上の価値を持たせるVA提案を得意としております。

製造業におけるコストを含めた現場の課題や効率化についてお悩みでしたら、ぜひご相談ください。

 

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VA提案とVE提案の違いについて

VA提案とVE提案の違いについてもご紹介しましょう。

目的はコストの削減と共通しており、文字を見るとなんとなく似ていて違いがわかりにくいものですが実は明確な違いがあります。

VA提案は既存の製品に対して行われるものとご紹介しました。

一方でVE提案はどのような意味があり、違いがあるのでしょうか。

 

VE提案のVEとは、Value Engineering(バリューエンジニアリング)の頭文字をとったもので、日本語に直すと「価値工学」といい、「最低の総コストで必要な機能を確実に達成するために、製品またはサービスの機能の研究を行う方法」と日本VE協会では定義づけられています。

VE提案は、新しい製品の製造について行われるものですので、設計段階から製造業のお客様と一緒に取り組みます。

材料や工法などを見直して最適な製造方法など、製品の完成に向けたご提案がVE提案ということなのです。

VAは既存の製品に対して行われるものですが、VEはこれから作られるモノ(プロジェクト)に対して行われるという点がVA提案とVE提案の違いといえるでしょう。

どちらも近年需要が高まっており、ご相談を頂く機会が多くなりました。

当社では今回ご紹介しているVA提案の他にも、VE提案のご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

 

当社のVA提案(製造業)の特徴や強みについて

VA提案は、近年製造業の中で需要が高まっている傾向にあるようです。

当社ではこれまでも製造業のお客様にVA提案をしてまいりましたが、これまでよりもご相談を頂く機会が増えてきました。

単純なコスト削減ではなく、機能・品質の維持や向上を踏まえたコストダウンの重要性が増してきたことが理由だと考えられます。

当社は「お客様に喜ばれるものを造ろう」「安心を売る」を企業理念としており、VA提案におきましても「製造業のお客様にとって満足度の高い製品の製造方法」をご提案いたします。

製造業のお客様が満足し、安心してご相談できる体制を整えており、何かお困りのときにはエースの名前を思い浮かべてくださるよう日々努めております。

そんなエースのVA提案の特徴や強みを3つご紹介します。

VA提案 作業中のスタッフ

 

1、経験が豊富

当社の大きな強みであり、特徴のひとつに経験が挙げられます。

創業から47年、案件を通してこれまでたくさんの経験を重ね、様々な難題にも対応してまいりました。

この幅広い経験や知識の積み重ねにより、製造業のお客様からのご相談やご要望はもちろんのこと、性能向上、コストの削減、納期短縮につながる最善の方法についてVA提案し、大規模工場を上回るパフォーマンスで対応いたします。

 

2、現場を知っているからこその最適な提案

ふたつめの特徴は、製造業の実際の現場(生産ライン)を知っている営業スタッフがいるという点です。

当社はこの業界では珍しく、メーカー様と直接お取引をさせて頂いているため、営業スタッフがお客様の生産ラインを直接見ているため、使われている部品の重要性や前後の作業などについても深く理解をしています。

こうした現場の知識から部品そのものだけではなく、図面を読み取り前後の工程についても考えた「お客様にとってより良い選択肢」をVA提案することを強みとしております。

生産ラインに使用する部品やコストについてお悩みの際には、“現場を知るスタッフがいるエース”に是非ご相談ください。

 

3、スピード納品が可能に!大田区という地の利を活かした製造

経験や現場への知識の他にも、大田区という地の利を活かした製造も強みとしてご紹介しましょう。

当社には全国に約300社の協力会社とつながっており、大田区内でも多くの協力会社とのネットワークを持っています。

依頼内容に対し「得意な工場」を知っているので、高品質な製品を短納期で納品いたします。

他の場所では数日かかる焼き入れなどの工程も、モノづくりの街・大田区では1日で仕上げられるのでスピード納品も実現可能です。

スピード重視の案件も是非ご相談ください。

また、コストダウンや加工方法で悩んだ場合でも、様々な工場にいる専門家たちが解決の糸口を模索し、一緒になって課題解決について考えます。

モノづくりの街、大田区だからこそできる高い対応力・品質は、お客様からも高いご評価をいただいております。

 

VA提案(製造業)を事例でご紹介

VA提案をこれまで当社は数多くの製造業の皆様にご提案し、コストダウンや品質向上に貢献してまいりました。

これまでご採用頂きましたVA提案の一部の事例をご紹介します。

VA提案 工具

 

事例1、材質の変更によって納期短縮を実現

材質を変更することをご提案し、焼き入れを省略する事で納期の短縮を実現いたしました。

お客様の工場にある生産ラインの入れ替えが行われる予定でしたが、タイミングが非常にタイトであったため、納期の短縮のご要望がありました。

図面を拝見したところ、生産ラインでお使いになられている部品の素材に注目。

部品の材質に炭素鋼を使用と指示がありましたが、この材質でご依頼の部品を作る場合、焼き入れ後に精度を上げるための仕上げ加工が必要となり、加工に時間がどうしてもかかってしまいます。

そこで、この部品を他の材質に置き換えることで加工の省略、つまり納期の短縮が可能となるのではないかと考え、材質を焼き入れの必要がないプリハードン鋼に変更するVA提案をいたしました。

プリハードン鋼を採用する問題点としては、炭素鋼よりもやや高額の材質であるためかかるコストは割高になるという点がありました。

ですが、本件が小さい部品であったということ、何よりお客様のご要望であるスピード納品に対応できる大きなメリットがありましたのでVA提案をし、ご採用頂きました。

 

事例2、組立図面に+ひと手間の提案で部品自体の精度を高める

組立図面には無い“ひと手間”を加えることで、部品自体の精度を高めました。

お客様の組立図面を拝見したところ、部品の扱いが現状よりもグッと楽になり、作業がしやすくなる方法があったので当社からVA提案いたしました。

内容は、組立図面には指示のない箇所に、G(グラインダー)を加えるというものです。

VA提案 組立図面

図面にはありませんでしたが、Gを加えることで部品に直角度の精度を出し、その後の積み上げや使用時の調整・組み立てのしやすさが向上することが見込まれました。

もちろんこの手間を加えなくても部品は使うことができますし、他の工場ではこの作業を行わない場合が多くあります。

ですが当社はお客様の現場や作業の前後について知っていましたので、その後の作業がしやすい部品という選択肢をVA提案いたしました。

過剰品質と言われかねない内容ではありましたが、組立工数の削減につながり、作業のしやすさから「エースの部品は扱いやすい!」「楽になった」とお客様から大変喜ばれております。

 

事例3、図面から加工方法をご提案し、コストの削減

図面とは異なる加工方法をご提案する事で、加工コストを抑えました。

お客様の図面を拝見したところ、板を図のように直角に切削する設計となっていました。

ですが、このまま普通に直角に加工しようとすることは難しく、仮にしたとしてもコストが高くなってしまいます。

そこで当社営業スタッフがこの板に使用する製品をお伺いしたところ、製品は角がとれた形状のものでした。

・使用する製品に角がなく、図面の直角は必ずしも必要なものではない
・直角をつくるにはコストが割高になってしまうこと

上記の理由から、図面の直角部分に逃がしを作るというご提案をし、ご採用頂きました。

VA提案 図面

当社ではこのように図面と実際の加工を照らし合わせ、作業のしやすい方法や、コストを抑えることができる方法もご提案をしております。

 

VA提案(製造業)に関するお問い合わせやご相談について

VA提案、それも製造業におけるコスト削減などでお悩みでしたら、是非当社にご相談ください。

長年お使いになられた機械や部品の図面や写真を拝見し、現状の使い方などをお伺いした上で最善のVA提案を致します。

また、これまでお取引されてきた加工会社さんの廃業などによる取引停止でお困りの場合もあるかと思います。

今まで発注されてきた加工会社さんには必ずお客様の加工ノウハウを持っている場合が多いのですが、この加工ノウハウが不明な場合でも、当社ではノウハウの再現にチャレンジする体制を整えております。

これまで培ってきた経験、技術、そして協力会社との繋がりによって、製造業の皆様のモノづくりをサポートいたします。

 

VA提案に関するご相談はお電話、FAX、WEBで受け付けています

VA提案に関するお問い合わせは、お電話、FAX、またはホームページのお問い合わせフォームにて承っております。

お問い合わせフォームはこちら

 

※ホームページのお問い合わせフォームは、図面や写真などを添付できるので大変スムーズにご相談頂けます。VA提案のお問い合わせ時に是非ご利用ください。

 

【機密保持について】
当社はお客様からのご相談頂きました情報を守秘いたします。
ご発注後の情報の取り扱いについてご心配される場合には、機密保持契約を取り交わすことも可能ですので安心してお問い合わせください。

 

 

VA提案に関するご相談からご提案までの流れ

VA提案のご相談からご提案までの流れについてご紹介します。

一例ではありますが、以下の流れでVA提案を致します。

VA提案 お問い合わせから提案までの流れ

※上記の流れは例となります。お問い合わせ内容、案件によっては上記と異なる場合がございますのでご了承ください。

※ご相談時、機械や部品の図面や写真、使い方などを伺いますので、ご相談内容がわかる資料などをご用意くださいます様お願いいたします。

 

VA提案によるコストダウン、品質向上のご相談は当社にお任せください!

VA提案は、お客様の生産に関わるコストダウンだけでなく、品質の向上も見込むことができます。

当社は機械や部品の図面だけでなく、多くの製造業の生産ラインを見てきた経験によるご提案が可能です。

また、現場を知るだけでなくこれまで数多くの実績を重ねてまいりました。

製造業の皆様に「より良い選択肢」をご提案できるのは現場を知り、経験が豊富なエースならではといえます。

コストダウン、品質向上などでお悩みの方は、是非一度エースにご相談ください。

VA提案 エーススタッフ