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リークテストの治具を詳しく解説〜エースの製作事例もご紹介〜

2022年5月13日

リークテストの治具とは?

リークテストの治具とは一体どのようなものなのでしょうか。

密閉された工業製品や部品が「しっかりと密閉されているか」どうかを調べる検査を「リークテスト」といいます。

リークは漏れの事を意味し、製品の気密性を検査によって確認します。

リークテストで対象となる製品は、タンクやエンジンブロック、ポンプなどが一例として挙げられます。

また屋外などで使用されるような、耐水性や水没対策が求められる製品などもリークテストを行い、気密性を確認する必要があります。

今回はこのリークテストの治具が使われるタイミングや当社のリークテストの治具製作、そして当社がお手伝いできる事についてご紹介します。

 

リークテストの方法や使われる治具とは

リークテストの方法や、検査で使われる治具についてご紹介します。

リークテストはこのコラムの冒頭でご紹介した通り、「漏れがないかどうか」を検査するテストです。

リークテスト 治具 製作の様子

リークテストには様々な種類があり、JIS Z 2329によって規格が定められています。

微少な漏れを検出する場合は、試験を組み合わせて2段階で行われる場合もあります。

ここではリークテストの方法(種類)を一部ご紹介するとともに、テストで使われる治具についてご紹介します。

 

リークテストの方法(種類)について

リークテストの方法(種類)についてご紹介します。

リークテストにはいくつかの種類があり、液没法や圧力変化法、吸い込み法(スニッファ法)や真空吹付法などの方法があり、漏れや漏れの量などを検査します。

テストの方法によって使われる装置や特徴が異なりますが、ほとんどのリークテストでは気体(空気やヘリウムガス)、液体(水)を加圧もしくは減圧などをして行います。

リークテストの種類(一例)
液没試験(水没試験) 検査対象の内部を空気で加圧し、浴槽に沈めて漏れ出た気泡を目視で確認する。
圧力変化法 検査対象内部を加圧し、一定時間経過後に圧力の変化を測定する。漏れている場合は圧力変化が起こる。
差圧変化法 基準容器と検査対象との圧力差を差圧計で測定、漏れを検出できる。
吸込み法(スニッファ法) 検査対象内に加圧したヘリウムガスを入れ、漏れたガスをスニッファプローブで吸い、量を測定する。
真空吹付法 減圧した検査対象の表面にヘリウムガスを吹きつけ、検査対象物に流入するガスを測定する。
真空容器法(チャンバ法) 加圧したヘリウムガスが入っている対象物をチャンバ内に入れ、排気する。そのあと漏れ出たガスを測定する。

※リークテストの種類はJIS Z 2329で規格が決められています。

こういった試験によって、製品の溶接部やシール部、摺動部のシール面などに漏れている箇所がないかを調べます。

ヘリウムガスを使用した試験(吸込み法・真空吹付法・真空容器法)では、お客様の方で専用の装置をご用意していただく必要があります。

また液没試験に関しては、当社で浴槽を製作することも可能ですが、屋外用のプールでもテスト可能です。

 

リークテストで使われる治具とは

リークテストでは、検査装置や気体ボンベが必要です。

しかしこれらだけではテストする事はできません。

検出装置やボンベ、そして検査対象となるワークを接続し、テストの検出結果を判定し表示するリークテスト用の治具が必要となります。

リークテスト 治具 製作現場

正しい検査を行う為に、リーク用の治具には以下のようなポイントが重要となります。

  • 接続する接手類に漏れが起こらない
  • 検査対象などに接続する配管は、環境によって変化、変形しない
  • 検査対象をしっかりと固定できる(加圧した時に不安定になる事がある)

治具の設計、製作時にはこれらのことに留意する必要があります。

またリークテストを行う際には、検査対象、治具ともに洗浄し、油分が残らないようにすることも重要です。

 

エースでは特注で治具の製作が可能です

エースでは、リークテストに使う治具(特注)の製作を承ります。

当社ではこれまで様々な検査治具を製作してきた実績があります。

リークテスト用の治具におきましても、お客様のご要望にお応えし、テストに最適な治具を製作いたします。

また、リークテストの装置の製作をご検討されている場合にもお力になることができます。

当社では水没式のリークテスト装置の製作にも対応しており、用途に応じて設計、製作、トライアル(※)が可能です。
※条件によります。

水没用の水槽や、エアー配管から治具への接続、治具の製作などに対応しておりますので、リークテスト装置の製作をご検討されている場合にも是非ご相談ください。

【お取り扱い対象外について】
当社は高圧ガスを扱う免許を持ち合わせていないため、加圧・減圧・高圧の場合、設計、組立、施工に対応する事ができません。
この場合は、お客様の設計もしくは図面のご支給で、お客様の責任の基に部品のみをご提供させていただきます。
予めご了承ください。

 

エースのリークテストの治具の製作事例

エースではリークテストの治具製作事例がございます。

またリークテストだけでなく、様々な試験の専用治具を製作して参りました。

ただ守秘義務がございますので、もっと詳しい製作内容を知りたいという方はまずはお問合せください。

お問い合わせいただけましたら、どういったものが製作できるのか詳しくご説明致します。

当社スタッフは業界の知識・経験が豊富ですので、事例だけでなくその他にもお聞きしたいことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

治具製作は確かな技術力を持つエースにお任せください!

治具の製作は、技術力があり経験豊富なエースにお任せください!

エースは自社に工場を持つほか、全国に300社以上の加工会社と協力関係にあるため、あらゆる加工に対応いたします。

リークテスト 治具 エースの従業員

今回のコラムでは漏れの検査、リークテストとその治具についてご紹介しました。

リークテストにおいて、治具は配管や検査対象となるワークへの接続などで必要不可欠な道具です。

テスト時に治具についてお困りの場合や製作をご検討でしたら是非当社にご相談ください。

今回はリークテストについてご紹介しましたが、エースではその他の試験用治具を多数製作しております。

加工治具はもちろん、試験用の治具でお困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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